新年あけてすぐ、『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』の試写会にお邪魔して鑑賞してきました。
これは、みなさんご存知の2018年頃から爆発した「#Metoo」ムーブメントのスタート地点となった記事が世にでるまでの軌跡を描いた映画です。
ニューヨーク・タイムズの記者ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターが、ハリウッドに君臨する映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの長年にわたる性加害(深刻なセクハラ)について長い時間をかけ根気強い取材を重ね、執拗な妨害にもまけず2017年にとうとう記事を公開しました。
そのスクープ記事は大きな反響を呼び、その衝撃が大きな波となり、SNSで「#Metoo」が生まれ、2018年には日本にまであっという間に到達しました。
その後の「#Metoo」の広がりについては、みなさんもご存知のことと思います。
その記者二人の取材の軌跡について『その名を暴け: #MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い』という本が出版されました。2020年には日本でも翻訳版が出版されています。https://amzn.asia/d/4YE1tfn
昨年には、文庫本も出版されていたようです。(文庫)https://amzn.asia/d/0bRMAKy
この原作を元に、『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』は制作されました。
個人的な感想ですが、とても繊細にディテールやニュアンスを再現しながらも、暴力の再生産はさせまいと加害シーンや加害者の姿については徹底的に省く製作者の姿勢から、全体的に誠実なつくりだなと感じました。
毎日新聞の國枝すみれさん、菅野蘭さんからお誘いいただき、その試写会を見てからの座談会に参加をしてきました。弁護士の上谷さくらさんともご一緒させていただきました。
本日、その記事が配信されましたのでシェアさせていただきます。
(有料記事ではありますが途中までは読めるかと思います。また、初めての登録の方なら初月無料などで登録できそうです)
【レイプ告発は「灼熱の砂漠」 被害者が語る「SHE SAID」 - 毎日新聞】https://mainichi.jp/articles/20230120/k00/00m/040/340000c?fbclid=IwAR2ggFUJuMgLqcISBjlGrbIOYuCQfL7pMs_ZrNHld8UQUHye7YQQfLlnt58
映画『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』は、1月13日から公開中です。
映画『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』公式サイト https://shesaid-sononawoabake.jp/
映画『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』の背景について解説する無料記事も公開されています。
こちらにもちらりと登場させていただいています。上谷さくらさんによるこちらご発言、素敵です。
「上谷さくら弁護士は「『彼女たちに続け』と思う被害者はそれほど多くなく、『あそこまでしないといけないですか』といった相談を受けます」と話す。」
【映画「SHE SAID」 見る前に知っておきたいハリウッドの闇 - 毎日新聞】
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